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「目標設定」がもたらす効果

”変わりたい”を叶えるキャリアコーチ くりこ(@kuriko828)です。

突然ですが、なにか今、目標にしていることはありますか?その目標について語ることはできますか?

ついこの前「計画通りにいかなくても気にしなくていい、偶然を活用しよう」なんて書いていた人間が、なぜ「目標設定の重要性」について語りだすんだ?と思うかもしれません笑
私は偶然も目標も、どちらも大切なものだと思っています。

前回は偶然の活用について書いたので、今回は目標設定の重要性について書いていきます。なお、単に「目標を決める」ことではこれから書く目標設定の効果を十分に得ることはできません。その目標を常に頭の片隅において行動できた場合にどうなるのか、ということについて、書いていきます。
それから、私は「願えば叶う」「努力せずに〇〇が叶う」等には否定的です。あくまで、なにも目標設定していないより、自分の思い描くものが得やすくなる、という話だと思っていただければと思います。

必要な情報を素早くキャッチできるようになる

目標設定の効果について説明する前に、1つ体験をしてみましょう。

いま、自分の身の周りにある赤いものの数を5秒間でカウントしてみてください。
そして次に、「この文章から目を離さずに」青いものの数が何個あったか、思い出しながら数えてみてください。

5秒間は思ったより短い時間だったかと思います。しかしおそらく、赤いものの数に関しては、ある程度正確にカウントできたのではないでしょうか?
一方、青いものの数はどうだったでしょうか。なかなか正確に挙げることができなかったのではないでしょうか?

いま体験したように「ある一つのことを意識することで、それに関する情報が無意識に自分の手元にたくさん集まるようになる現象」のことを「カラーバス(color bath=色を浴びる)効果」といいます。

カラーバス効果は、色だけでなく、言葉やイメージなどありとあらゆる情報に関しておこるといわれています。

世の中には目標達成に役立つ情報がところどころに転がっています。でも、目標設定せずぼーっとしていると、青いものの数のように見落としてしまってチャンスを逃してしまいます。

人は五感を通し、あらゆる情報を知覚しています。しかし、その知覚した情報のうち同時に認識できる数は、8~16個程度だと言われているそうです。目標達成に関する情報を見つけて、捕まえられるかどうかは、それに意識が向いていて、脳がキャッチできるかどうかにかかっています。

情報収集・学習の「深度」がかわる

カラーバス効果は、”見おとしている情報”が”見えるようになる”だけではありません。見えている情報の具体度・詳細度が変わります。また、そのふれた情報の定着度も変化します

例えば。車通りの多い通りを歩いているとき。
普通の人であれば「車が多いな・・・」と感じるだけだと思います。しかしもし車好きな人であれば「あ、今、最新のポルシェが通った。これはBMW i8じゃないか!」等、相当細かい情報まで拾っている場合があります。どちらも車を認識しているのに変わりはありませんが、片や「車だ」としか思っていないのに対し、もう片方は「ポルシェだ」など、車の中でもどの車なのかを具体的に認識しています。

目標設定でも、同じことが起こります。同じ情報(書籍・Webサイト・セミナー等)にふれていても、どのような目標設定がされているかによって、どこまで具体的に詳細に認識できるか、その認識したものを定着されられるかが変わってきます。

あらゆる場面が目標達成に向けて集約されていく

しっかり目標設定がされている人の場合、とくに目標達成のための行動をしていると意識していない場合でも、目標達成に関わる行動をできる場合があります。

たとえば、ITスキル習得を目標に勉強中の人であれば、机に座っている所謂「勉強時間」ではない、休憩時間に、趣味のWebサイトを見ているときでも「あ、ここの部分はこの前テキストで出てきたCSSが使われてるな」等、勉強に紐づけて物事を考えていたりします。

目標設定をすれば努力なしに目標を達成できる…!とはいいません。ただ、なにも向かう方向を決めずに向かっていくよりは、必要な情報を認識したり、より具体的詳細に把握し定着させたりしやすくなる、ということです。

もし今、具体的な目標がないということであれば、これを機に目標について考えるきっかけになれば幸いです。(目標設定方法やそれを常に頭の片隅に入れておく方法については、別途いつか書きます)